故障診断例trouble shoot

日産 スカイラインGT-R BNR32

走行170,000㌔

エンジンの調子が悪い状態で入庫
問診にて80㎞以上出ない、暖機後に調子悪くなる事を確認
エンジンルームを目視点検、特に異常は見当たらないがアイドリング状態で
水平対向エンジンのようなドロドロ音になり、1気筒ミスファイヤしているような感じ



テクトム MDM-100 を接続し、各センサーの数値、噴射時間、点火時期等をチェック
リヤ側O2センサーの反応がかなり鈍くなっている事を確認
リヤ側O2センサーは、4,5,6番シリンダーの排気ガスを測定しているので、4,5,6番シリンダーのいずれかに問題があると推定
その他のセンサーの数値に異常は見られないので、点火系に問題があると絞り込む



バランステストにて、6番シリンダーのイグニッションコイルの故障と断定
念のため、コンプレッション測定したがバラつきや低下はほとんどないので
エンジン本体は問題ない事を確認した
リフトアップしたところ、フューエルフィルター下のホースにヒビが入り
燃料が漏れているのを発見
このままでは危険なので、ついでに交換することに



画像中央部分の縦傷からガソリン漏れが発生
ブーストが上がり、燃圧が上がったら盛大に漏れていたと思われます
イグニッションコイルを交換し、エンジン不調が治っている事を確認
再始動した時の回転数が低すぎるのと、AACバルブのデューティが高すぎるので、AACバルブを調整
MDM-100にてAACバルブのデューティが約半分まで下がった事を確認し修理完了した