エンジンオーバーホール
旧車のエンジンは、へたりはもちろんのこと、トラブルを抱えていて本調子には程遠い
状態のエンジンも多いです。最新の部品を使ってオーバーホールすることにより、新車時の性能を上回るパワー、レスポンスの良いエンジンに蘇ります。
旧車の現役時代の状態を知っているベテランメカニックが、現状確認からオーバーホールまで行います。
キャブレター調整
エンジンの調子は最終的にキャブレターで決まります。
何か調子が悪い、低回転でギクシャクする、高回転で吹けない等、キャブ調整が原因の不具合は多いです。SOLEX、WEBER等キャブレターの調整出来ます。
メンテナンス、修理
旧車の正常な状態を知る、ベテランメカニックが故障診断&修理を行います。
TE27レビン キャブレターオーバーホール&メンテナンス例
SOLEX キャブレター 全分解してオーバーホール
ドアのがたつきが大きく閉まりが悪いのはヒンジの摩耗が原因
純正部品はすでに製造廃止なので、THサービスの部品を使用して修理しました
TE27レビン エンジンオーバーホール
関東方面から個人買売で購入されたTE27レビン
購入後、走行してみるとどうもオーバーヒート気味、行きつけの自動車屋さんでラジエターを新品アルミラジエターに
交換、ウオータポンプも新品に交換、サーモスタットもローテンプに交換したけどオーバーヒートは改善されず
仲間とツーリングに行った帰り道にオーバーヒートしてエンジンルームから白煙を吹き上げたのがきっかけで
エンジンオーバーホールを決意して当店にてオーバーホール&修理を依頼されました
エンジンを分解してみると、シリンダーブロックのウオータージャケットが錆で酷いことになっていました
錆で詰まって冷却水が流れない状態となりオーバーヒートしていました
旧車には多いトラブルですね。こうなると全分解して錆を完全に除去しないと治りません
シリンダブロック側面のメクラ蓋を取り外し、錆を削り落として除去
工具が入らない場所は錆を落とせないので、薬品処理にて錆を除去
完全に錆を落とすことができました
ここまでの錆だと、エンジンだけではなく冷却水の循環するラジエターやヒーターコア内部も詰まっています
詰まっていると思われる箇所全ての錆を除去する必要がありますが、ヒーターコアは純正は既に廃盤と
なっているので、ラジエター屋さんで新品を作ってもらいました
装着したばかりのアルミラジエターも錆で詰まっていたので薬品処理で錆を取り除きました
これだけやっておけば、今後錆によるオーバーヒートの心配はなくなります
エンジンオーバーホールと同時に、異音のしていたミッションもオーバーホール
かなりの部品が廃盤となっていて通常ルートでは部品の入手が難しいですが、新品が手に入る箇所は
新品部品を入手してオーバーホールしました
過去に分解履歴のあるミッションでしたが、ナットが締まっていなかったりいい加減な組み方をされていたので
オーバーホールして正解だったと思います
TE27レビン キャブレター調整
関東の旧車専門店で購入されたTE27レビン
地元石川県で車検を受けたところ、車が車検から戻ってきてからエンジンが低速時にギクシャクして非常に乗りにくく
なってしまったとの事。キャブレター調整できる所も知らなかったので、その状態でしばらく乗っていましたが
旧車イベントでたまたま出展していた当店社長に声をかけていただき、キャブレター調整で当店に入庫
当店社長は旧車が現役時代にラリーやダートラで走るために頻繁にキャブ調整していたので、キャブ調整は得意なのです
ギクシャクして乗りにくかった原因は、車検で排気ガス濃度を下げるためにキャブをいじってガスを絞ったせいでした
専用の機材とCO、HCテスタで排気ガスを測定しながら、正規の方法でキャブレター調整を行えば
乗りやすくて排気ガスも基準値以内に収まります
当時の正常な状態のキャブを知り尽くしている熟練者だと、調整はもちろんキャブが正常な状態がどうかの判定も確実
です。キャブが本来の状態じゃないといくら調整しても調子がでないので、オーバーホールが必要となります
きっちり調整されたキャブレターは息つきやカブルことはなくスムーズに走ります
旧車は購入した時点で調子の悪い個体も多いので、キャブだから調子悪くても仕方ない
と思われる方もいるかもしれませんが、正常な状態であればけっして乗りにくいことはありません