エンジンオーバーホールENGINE


  
登場から10年以上経過したEJ20エンジン 走行距離が10万`を超えた車両も多く
新車時の性能が出ていない車両も多く見られます
エンジン内部は金属同士の摩擦により少しづつ摩耗していき、オイルを消費するようになったり
各部のフリクションが増大して出力低下していきます
これまでに、サーキットのタイムアタック車両やストリート車両のエンジンを数多く製作してきた
経験を元に、用途に応じて3種類のメニューを設定しました
オーバーホールすることにより、新車と同等以上の性能や吹け上がりを手に入れることが可能です

                             
 コンプリートエンジン 
 スタンダード パワーは必要ないけど新車の性能を取り戻したい方に 
350ps対応
 N1+ 精密オーバーホール&各部を強化したエンジン 450ps対応
 GT+ 精密オーバーホール&ストロークアップによる2.2リッター 
450ps以上対応
 作業内容 スタンダード N1+   GT+
ヘッド修正面研  ○  ○  ○
 バルブシートカット  ○  ○  ○
 バルブガイド入れ替え  ○  ○  ○
 バルブフェイス研磨  ○  ○  新品
 バルブS/P洗浄組付け  ○  ○  ○
 シム調整  ○  ○  ○
 ヘッドスタッドボルト  _  ○  ○
 リン青銅ガイド  _  _  ○
 ベリリング _  _ ○ 
 TOMEIカムシャフト _ _
 バルブスプリング交換  ○  ○  TOMEI
 チタニウムリテーナー _ _
 オーバーサイズバルブ  _  _  ○
 ポート段付き修正  _  ○  ○
 バルブ擦り合わせ  ○  ○  ○
 セット荷重調整  _  ○  ○
E/G回り ゴムホース類全交換  ○  ○  ○ 
       
 ボーリング、ホーニング  ダミーヘッド付  ダミーヘッド付 ダミーヘッド付 
 TOMEI 鍛造ピストン  ○  ○ ○ 
 ブロック修正面研  ○  ○
 メタル合わせ組み付け  ○  ○
 ピストンリング合口合わせ  ○  ○
 クランクダイナミックバランス  _  ○
 クランクラッピング  _  ○
 ピストン&コンロッド重量合わせ _  ○  ○
 コンペティションベアリング  ○  ○  ○
 バッフルスティフナー _
 H断面コンロッド  _  ○
 メインスタッド _ _
 ストローカーキット(2.2L)  _ _   ○
 ウオーターポンプ
 ベアリング、テンショナー類
 合計金額  700,000  970,000 1,460,000

現在使用中のエンジンをオーバーホールする価格です
エンジン脱着、油脂類は別途費用がかかります
この内容以外の仕様にする事も可能です

RB26、SR20、CA18、L型、A型、4G63、6G72、B6、B18、2T-G、4AG、1JZ、3S−G、オーバーホール
実績あります ご相談ください


適切なオーバーホールのタイミングは?


一般的には、エンジンのへたりを感じたりオイル漏れやオイルの消費が激しくなるなどの症状が出てから
オーバーホールを考える方が多いですが、EJ20エンジンに関しては走行距離が10万q全後に達したなら
早くオーバーホールしたほうが良いです

理由は?・・・壊れやすいエンジンだからです
特にGC8型までの年代のEJ20は過酷なサーキット走行等していなくても壊れます

サーキット走行等過酷な使い方なら5万q、街乗りでも10万qで実際エンジンブロー事例多数あります

一番多いのが、ある日突然エンジンから『カンカンカン』と異音が発生するパターンです
この音が出た時には、すでにエンジン内部は破損しています

この音に気付かずに走行を続けると、コンロッドが折損してシリンダーブロックを突き破って
エンジン全損となります

エンジン全損になると、ブロック、ヘッド、クランク、コンロッド、オイルポンプ等が使用不能となり
新品だと部品代だけで軽く50万は追加になってしまいます

   

コンロッドメタルが焼き付きコンロッドが折損      1番シリンダ付近のブロックを突き破ってエンジン全損

このエンジンは15万qで異音が発生して、他店でエンジン破損と診断
他店で10万q走行の中古エンジンに積み替えたが、半年後に再びエンジン破損 今回はブロックまで
破損してエンジン全損となってしまった

当店では過酷なサーキット走行やタイムアタックを繰り返して、エンジンブローの主原因がコンロッドの強度不足
にあると推察
エンジンオーバーホール時には弱点であるコンロッドを強化することで、壊れないエンジンを製作します

実際、コンロッドが強化されたGDB型以降のEJ20は、コンロッドメタル焼き付きによるエンジンブロー
は激減しています

コンロッド強化と共に重要となるのが、メタルクリアランスの設定です
純正メタルはサイズがなくミクロン単位での管理は不可能な為、当店ではTOMEI コンペティションベアリング
を使用して適切なクリアランス管理を行い組み上げます

   

当店が在庫している豊富な種類のベアリングから適切なサイズを選択して使用します
その都度注文では希望のサイズが欠品となっている場合、妥協して組み上げるしかない場合もあります